授業の到達目標
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1.刺繍の基礎知識と基礎技法を習得できる。 2.プロセスを理解した刺繍作品を完成できる。 3.刺繍作品の手入れ(洗濯方法)を実践できる。 4.刺繍に関する知識や技法を衣生活に適用できる。 5.刺繍作品の観察力を高め、その意図や自分の考えを文章表現できる。
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授業概要
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刺繍の技術は、時代や民族の習慣、気候、風土、祈りや願いと深く関わりあい、人々の生活に密接に寄り添いながら発展してきた。刺繍には、世界各国に独自の様式を持つ多くの種類が存在し、服作りをする上でデザイン性や商品価値を高める要素として欠くことの出来ないものである。 本教科では、初めに基礎的な線・点・面を表すステッチ、ミラーワーク、カットワークを取り入れた欧風刺繍のサンプラー兼マットを製作し、次に区限刺繍であるハーダンガーワークでの実習を通して、欧風刺繍の種類、用具、材料などの知識や基礎的技法、刺繍作品の手入れ方法を習得し、服飾品の創作や日々の衣生活に活かし、さらには観賞力を高めることなどを目指す。 また、実習を行うのみではなく、服飾工芸関連の展覧会等を見学後にリポート作成(1部)を行い、作品の意図をとらえる力、観察する力、自分の考えをまとめる力も養いたい。
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授業計画
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第1回
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ガイダンス(科目説明) 刺繍について、各種刺繍の説明、材料と用具、技法、製作順序 作品Ⅰ 欧風刺繍のサンプラー兼マットの製作 使用技法とデザイン
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第2回
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布に合わせた転写方法 刺繍糸と丸枠の扱い方 針への糸の通し方
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第3回
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基礎技法① 線を表すステッチ(アウトラインS,ステムS,チェーンS等) 基礎技法② 点を表すステッチ(フレンチノットS等)
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第4回
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基礎技法③ 面を表すステッチ(フラットサテンS,ロングアンドショートS等)
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第5回
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基礎技法④ カットワーク(下縫いとボタンホールS)
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第6回
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基礎技法⑤ ミラーワーク
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第7回
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煮洗いによる洗濯と仕上げ方法 作品提出
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第8回
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作品Ⅱ ビーズワークとスパングルワークのサンプル製作 材料と道具、転写、製作上の注意点
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第9回
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作品Ⅲ ハーダンガー・ワークのミニクッションまたはミニバッグの製作 材料と道具、デザイン、布の整理
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第10回
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デザインの記号化 記号チェック
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第11回
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記号に沿ってサテンステッチを刺す
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第12回
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織糸をカットする ウーブンバーとピコットを刺す
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第13回
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織糸をカットする オーバーキャストバーとツイストを刺す
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第14回
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仕上げと仕立て 作品提出について
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第15回
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講評とまとめ 作品鑑賞と作品返却
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授業外学修
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開始前①刺繍の種類を調べる。 ②身の回りにある服飾品の刺繍を観察し構造の理解に努める。 ③服飾造形基礎(服飾工芸)で配布した線を表すステッチのプリントの復習をする。 開始後①作品で表現したいコンセプトを明確にする。 ②提出期限を守れるよう計画的に実習を進める。 ③服飾における刺繍の活かし方を考える。
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評価方法
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・作品Ⅰ30%、作品Ⅲ30%、リポート1部20%、平常点20%を総合評価し、60%以上を合格とする。 ・作品Ⅱの提出がされた場合とリポートが2部以上提出された場合は、加点対象となる。
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教科書等
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手芸研究室で準備したテキストを使用する。 必要に応じてプリントを配布する。 参考図書を適宜紹介する。
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その他
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・服飾造形基礎(服飾工芸分野)で使用した刺繍針と線を表すステッチのプリントを持参すること。 ・テキスト、刺繍糸(25番刺繍糸、5番刺繍糸)、刺繍用木製丸枠(直径15㎝ )、糸切りはさみは、初回の説明を受けてから適宜、各自で準備、または購入する。 ・週1~2回の相談日を設けるので活用すること。
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ファイル
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