シラバス参照

授業科目名 ニードルアートⅡ 
単位数
講義コード 2114 
授業担当者氏名

大塚有里(オオツカ ユリ)




授業の到達目標
1.刺繍の特性から刺繍用図案が創造できる。
2.各種刺繍糸、刺繍針、クロス針の使い分けが説明できる。
3.手で作る紐の技法が習得できる。
4.タティングレースの結び目を創作し調整できる。
5.刺繍やレースに関する知識や技法を衣生活に応用できる。
6.刺繍やレース作品に対する観賞力を深め、自分の考えを的確に文章表現できる。 
授業概要
 前半では、ニードルアートⅠの内容を発展させた刺繍であるアジュールワークでの紐付きポーチの製作を通じて、刺繍の特性に沿う図案の創作と各種刺繍針の使い分け、応用範囲の広いヘムかがり、手で組む紐の活かし方、仕立ての方法などを網羅的に習得し、手芸作品創作に最低限必要な内容を実践する。後半には、レースの概説とタティングレースのモチーフとエジング製作の実習を含ませ、三大手芸のレース分野を充実させる。
 また、ニードルアートⅠに続いて、衣生活への応用力、創作力、観賞力とともに、服飾工芸関連の展覧会見学におけるリポート作成(1部)を通して文章力を進展させる。
 そして、北区や十条銀座と学科の産学協同の場ハンドメイドショップで販売する商品(小物)を製作し、購入者側に立った規格品作りを体験する。 
授業計画
第1回 ガイダンス(科目内容説明)
作品Ⅰ アジュールワークのポーチ製作
    材料と用具(布、糸、針、丸枠)、技法、製作順序
    デザイン、布の整理とヘムかがりの実習 
第2回     ポーチ用のデザインを図案化し配色と材料を決定する
    配布プリントによりステッチ決定する
    図案をステッチで囲む場合は、図案を布に転写し欧風刺繍を始める 
第3回     前半:刺繍糸の始まりと始末の方法
    後半:アジュールワークの実習①   
第4回     前半:紐の実習(a.丸四つ打ち、b.平四つ打ち)
    後半:アジュールワークの実習② 
第5回     前半:紐の実習(c.平打ち紐、d.角八本組)
    後半:アジュールワークの実習③ 
第6回     ポーチ用の紐を2本作る
    ポーチの仕立て方の注意点 
第7回     採点票記入後、ポーチの提出
作品Ⅱ ハンドメイドショップ販売用服飾小物の説明と製作
    提出期限の説明(12回目の予定) 
第8回 作品Ⅲ タティングレースのエジングをあしらったハンカチーフの製作
    レースについて
    材料と用具、製作順序、デザイン、糸巻きの説明
    シャトル2ヶを使用した結び目とピコットの作り方 
第9回     結び目の確認と復習
    シャトル1ヶでリングを作り、シャトル2ヶでチェインを作る
    リングとリングの接続の方法 
第10回     モチーフを作る 
第11回     モチーフの糸始末の方法
    ハンカチーフ用エジングの説明、1辺目を作り始める 
第12回     角の結び目を調整し90度に角度を変える
    エジング2~3辺目を作る
    ハンドメイドショップ販売品の商品確認と提出 
第13回     エジング4辺目を作り、1辺目とつないで糸始末をする 
第14回     布(ハンカチーフ)にエジングを縫いつける
    仕上げと作品提出(ハンカチーフとモチーフ) 
第15回 ペアワークまたはグループワークによる作品相互評価
講評とまとめ 
クラスの作品鑑賞と作品返却 
授業外学修
開始前:①レースの種類を各種媒体から調べる。
    ②身の回りにある服飾品のレースを観察し構造の理解に努める。
開始後:①作品で表現したいコンセプトを明確にする。
    ②提出期限を守れるよう計画的に実習を進める。
    ③服飾における刺繍とレースの活かし方を考える。 
評価方法
・作品Ⅰ30%、作品Ⅲ30%、リポート1部20%、平常点20%を総合評価し、60%以上を合格とする。
・作品Ⅱの販売商品状態が良好な場合とリポートが2部以上提出された場合は、加点対象となる。 
教科書等
ニードルアートⅠで使用したテキストを使用する。
必要に応じてプリントを配布する。
参考書を適宜紹介する。 
その他
・積み重ねの科目のためニードルアートⅠを履修していることが前提である。又は望ましい。Ⅱから履修したい場合は、初回の授業で必ず申し出ること。
・刺繍糸(8番刺繍糸)、レース糸(40番レース糸)、刺繍用木製丸枠(Ⅰで使用したもので良い、直径15㎝)、糸切りはさみは、初回の説明を受けてから適宜各自で準備、または購入する。
・週1~2回の相談日を設けるので活用すること。 
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