授業の 到達目標 (ディプロマポリシーとの関連)
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1) 健康に悪影響を与える環境要因にはどんなものがあるか、具体的に説明できるようになる。 2) 衛生的な環境を実現するために必要な要件を習得し、その方法が妥当かどうか検討できるようになる。 3) 環境要因が疾病を生じる機序について、基本的な知識を習得する。 4) 環境要因と疾病の関係について、科学的に分析する手法にはどんなものがあるか習得する。 5) 科学論文を検索する基本的手法を習得する。 6) 実際に科学論文を読んでみる。 7) 科学論文に必要な要素を理解し、実際に書いてみる。
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授業概要
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・ヒトの健康は、生態系を背景とした環境に依存するため、自然によりもたらされる災害や感染症、栄養障害と並んで、人間の活動による環境汚染が、健康への脅威となる。 ・ヒトが生きていくのには経済活動が必須で、その過程で環境汚染がしばしば生じる。古くは鉱山の採掘、次いで工場操業の煤煙、さらには消費生活に伴う自動車の排気ガスや生活用品使用、廃棄による汚染などが問題となってきた。 ・各問題の解決過程で隠れたテーマとして議論されてきたのが 、他者との共存である。すなわち、一人一人の環境が良くなることに加えて、一部の人を犠牲にせず、また一部の人の犠牲にならないよう集団内格差が是正されること、外部の人を犠牲にせず、また外部の犠牲にならないよう内外格差の是正にも繋がること、そして次世代の健康が維持され、かつ生態系が保全されること、の全てが満たされなければその問題は解決されたとはいえない、ということである。 ・この考え方は、生態学の知見の影響を受けている。生態系の維持にとり重要なのは、生物多様性と生態系サービスが損なわれないことで、食物連鎖の頂点にあるものが食べすぎると生態系は衰退し頂点にあるものも生存できない。人間も同様で、それを防ぐのは、全体を見渡す目である。 ・どこかに無理が生じていないか常に環境と人間を注視し、必要に応じて介入を提案することが求められている。
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教育課程内の位置づけ
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環境教育学科 専門教育科目 専門応用科目 3年 選択科目
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授業におけるアクティブな特徴
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特徴
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該当
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A:課題解決型学習(PBL)企業、自治体等との連携あり
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B:課題解決型(PBL)連携なし
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C:討議(ディスカッション、ディベート等)
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D:グループワーク
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E:プレゼンテーション
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F:実習、フィールドワーク
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G:双方向授業(ICT活用なし:対話型、リアクションペーパー等)
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H:双方向授業(ICT活用あり:クリッカー、manaba等)
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I:反転授業
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J:外国語のみで行われる授業
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授業計画
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第1回
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環境衛生の目指すもの 現代の環境衛生課題1:感染症、栄養障害
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第2回
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現代の環境衛生課題2:大気汚染、室内環境汚染
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第3回
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現代の環境衛生課題3: 飲料水汚染
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第4回
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現代の環境衛生課題4: 食品汚染、食中毒
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第5回
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現代の環境衛生課題5: 騒音、電磁場
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第6回
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現代の環境衛生課題6: 気候、少子化、高齢化、資源エネルギー
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第7回
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環境とがん1: 発がんのメカニズム、発がん物質、発がん性の評価
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第8回
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環境とがん2: 様々ながんと予防法
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第9回
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環境中毒1:基本用語、構造、量反応関係、毒性
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第10回
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環境中毒2:内分泌毒性、免疫毒性、神経毒性
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第11回
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次世代への影響1:生殖と生殖毒性物質、形態異常
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第12回
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次世代への影響2: 性分化の異常
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第13回
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次世代への影響3: 発達障害
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第14回
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レポート内容のプレゼンテーション
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授業外学修 予習(事前学修)
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授業外学修 復習(事後学修)
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評価方法
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初回の授業には必ず出席し、履修の意志表明を行うこと。一度も出席が確認されない場合には不可とする。 毎回、授業の終わりに小課題を提示するので、調査考察を行い、次回の授業の開始前に提出すること。結論の是非よりも、事象に対する思考過程を重視して評価する。 最終回の授業時にレポートを提出し、その内容についてプレゼンテーションを行う。 レポートのテーマ、書き方については、講義中に指導を行う。テーマのユニークさ、実体験に基づく記述、系統的な文献検索と引用、考察の科学的妥当性について、主に評価する。 平常点10%、小課題40%、レポート50%
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教科書等
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課題に対するフィードバックの方法
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その他
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授業担当者の実務経験の有無
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授業担当者の実務経験の内容
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東京女子医科大学東医療センター麻酔科非常勤講師(ペインクリニック外来、環境医学外来担当) 日本医師会認定産業医 医療法人明芳会イムス板橋健診クリニック所長 国際自然保護連合浸透性殺虫剤タスクフォース公衆衛生グループ座長
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ファイル
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