シラバス参照

授業科目名 ニードルアートⅠ 
単位数
授業形態 実験・実習・実技 
講義コード 2186 
授業担当者氏名

大塚有里(オオツカ ユリ)




授業の
到達目標
(ディプロマポリシーとの関連)
1.刺繍の基礎知識と基礎技法を習得できる。(DP1・DP2)
2.プロセスを理解した刺繍作品を完成できる。(DP1・DP2)
3.刺繍作品の手入れ(洗濯方法)を実践できる。(DP2)
4.刺繍に関する知識や技法を衣生活に適用できる。(DP5)
5.刺繍作品の観察力を高め、その意図や自分の考えを文章表現できる。(DP4) 
授業概要
 刺繍の技術は、時代や民族の習慣、気候、風土、祈りや願いと深く関わりあい、人々の生活に密接に寄り添いながら発展してきた。刺繍には世界各国に独自の様式を持つ多くの種類が存在し、服作りをする上でデザイン性や商品価値を高める要素として欠くことの出来ないものである。
 アパレル製品に施される刺繍は、ミシン刺繍が主流であるが、本教科ではステッチの成り立ちを学ぶことも重要であると考え、ハンドメイドで基礎的な線・点・面を表すステッチ、ミラーワーク、カットワークを取り入れた欧風刺繍のサンプラー兼マットを製作し、次に区限刺繍(ハーダンガーワーク)の実習を行う。各種刺繍の種類、用具、材料などの知識や基礎的技法、刺繍作品の手入れ方法を修得し、服飾品の創作や日々の衣生活への応用、さらには観賞力を高めることなどを目指す。
 また、実習を行うのみではなく、服飾工芸関連の展覧会等を見学後にリポート作成(1部)を行い、作品の意図をとらえる力、観察する力、自分の考えをまとめる文章力も養いたい。この科目が基礎となり、ニードルアートⅡの応用刺繍につなげていく。 
教育課程内の位置づけ 服飾美術学科 専門教育科目 服飾工芸 1年 選択科目 
授業におけるアクティブな特徴
特徴 該当
A:課題解決型学習(PBL)企業、自治体等との連携あり  
B:課題解決型(PBL)連携なし  
C:討議(ディスカッション、ディベート等)  
D:グループワーク   -〇 
E:プレゼンテーション   -〇 
F:実習、フィールドワーク   -〇 
G:双方向授業(ICT活用なし:対話型、リアクションペーパー等)  
H:双方向授業(ICT活用あり:クリッカー、manaba等)  
I:反転授業  
J:外国語のみで行われる授業  
K:オープンな教育リソース(JMOOC・edX・Coursera等)を利用した授業    
対面授業/メディア授業
この科目の実施形態(対面授業かメディア授業か)は以下の通りとなります。
対面授業   〇 
メディア授業
(オンデマンド配信)  
〇 
メディア授業
(リアルタイム配信)  
 
実施概要   対面授業を基本とします。
メディア授業(オンデマンド配信)は3回(第4.6.8回)となり、その回は動画(YouTube学内限定公開)を視聴しながら実習を進めます。 
※新型コロナウイルス感染症の状況により、変更となる可能性があります。変更の場合はmanaba等で連絡します。  
授業計画
第1回 ガイダンス(科目説明)
刺繍について、各種刺繍の説明、材料と用具、技法、製作順序等
作品Ⅰ 欧風刺繍のサンプラー兼マットの製作
     使用技法とデザイン 
第2回      布に合わせた転写方法
     刺繍糸と丸枠の扱い方
     針への糸の通し方 
第3回      基礎技法① 線を表すステッチ(アウトラインS,ステムS,チェーンS等)
     基礎技法② 点を表すステッチ(フレンチノットS等) 
第4回      基礎技法③ 面を表すステッチ(フラットサテンS,ロングアンドショートS等)
  
第5回      基礎技法④ カットワーク(下縫いとボタンホールS)          
第6回      基礎技法⑤ ミラーワーク  
第7回      煮洗いによる洗濯と仕上げ方法
     作品提出 
第8回 作品Ⅱ ビーズワークとスパングルワーク(サンプル又はリメイク作品製作)
     材料と道具、転写、製作上の注意点 
第9回 作品Ⅲ ハーダンガー・ワークのミニクッションまたはミニバッグの製作
     材料と道具、デザイン、布の整理、デザインの記号化 
第10回      記号チェック
     記号に沿ってサテンステッチを刺す
  
第11回      織糸をカットする
     ウィーブンバーとピコットを刺す 
第12回      織糸をカットする
     オーバーキャストバーとツイストを刺す 
第13回      仕上げと仕立て
     作品提出について 
第14回 作品鑑賞(グループワーク)と作品発表
三作品の講評とまとめ 
授業外学修
予習(事前学修)
各授業   ①刺繍の種類を調べる。
②身の回りにある服飾品の刺繍(ハンドメイド、ミシン)を観察し構造の理解に努める。 
[平均60分] 
授業外学修
復習(事後学修)
各授業   ①服飾における刺繍の活かし方を考えてまとめておくこと。
②各回の授業で説明した実習内容は、その週でこなし、次週に持ち越さないように計画的に進めること。 
[平均120分] 
評価方法
・作品Ⅰ25%、作品Ⅲ25%、リポート1部25%、平常点25%を総合評価する。
・作品Ⅱの提出は任意であるが、提出された場合とリポートが2部以上提出された場合は、加点対象となる。 
教科書等
手芸研究室で準備したテキストを使用する。
必要に応じてプリントを配布する。
参考図書を適宜紹介する。 
課題に対するフィードバックの方法
(全体向け)最終授業時にフィードバックを行う。
(個人向け)作品の採点票にコメントを記入する。 
その他
・テキスト、刺繍糸(25番刺繍糸、5番刺繍糸)、刺繍用木製丸枠(直径12~15㎝ )、糸切りはさみは初回の説明を受けてから適宜、各自で準備、または購入すること。
・週1~2回の相談日を設けるので、オフィスアワーと共に活用すること。

*授業概要に記載しているリポート作成のための展覧会等の見学については、新型コロナウィルスの状況を考慮して、授業開始後に変更になる場合があります。 
授業担当者の実務経験の有無
なし 
「授業担当者の実務経験の内容」および「実務経験を活かした授業内容」
ファイル


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